株式会社大和農園
2011年6月1日作成
スタッフみんなの苦労が、想いが“実った”「たねえらび.COM」で、新境地にチャレンジ!
Partner Interview
経理主任 和泉 愛
1985年、奈良県宇陀市生まれ。立命館アジア太平洋大学卒。2009年、大和農園入社。持ち前の行動力とひたむきさで、経理・総務の多忙な業務をこなす。2010年1月より経理主任。趣味はカフェ巡り、登山、アロマテラピーなど。モットーは「日進月歩」。
「親しみやすさ」を大切に野菜作りが身近になるサイトを
──新しくインターネット通販のサイトを作られたきっかけは?
今、ネット通販はどんなアイテムでもやっていると思いますが、園芸種苗の関係では、まだそんなに多くありません。大手メーカーが数年前からネット販売を始めている他、小規模ながらも取り組んでいる会社がいくつかある状態です。そんな中、私たちも、将来的な展開を見据えて、可能性を広げる意味でチャレンジしてみたい、と考え始めました。
アイプリコムさんにお願いしたのは、貴社で制作された他の通販サイトが良くできていたので、これは、と思ったのが最初です。それで営業の方に相談して、アイプリコムさん主催のWEBセミナーに参加しました。時代の流れや、今のネットビジネスのことをすごく考えたお話で、これだけインターネットが普及し、iPadなどのツールもある中、ネット通販が日常と隣り合わせの存在にあるものだと痛感しました。これから私たちが社会のニーズにこたえていくには、ネットを戦略的に活用すべきだと思えたんです。
他には、当社のホームページをリニューアルしたことで社内的にもネットへの関心が高まっていたことや、当グループが新体制となったことなど、いろんなタイミングが重なっていたと思います。
──和泉さんは、どんなサイトを作りたいとお考えでしたか?
農業をされている方、関わっておられる方を含め、一般の方が見て「育ててみたいな」と気軽に野菜作りを始めて頂けるようなサイトにしたいという思いがありました。だから親しみやすさを大切にして、かわいらしいデザインや、やさしい言葉遣いにこだわりました。とても気に入っています。
それと、これはアイプリコムさんからのアイデアだったのですが、タネを売るだけでなく、大和農園ならではの強みを表現するために、当社のタネ作りについて詳しく取材して頂きました。これも、他サイトとの差別化につながっていると思います。
──サイト制作の中で、心に残ったことは。
サイト全体の枠組みが出来上がった段階で、社内でアンケートをとりました。みんな細かい部分まで見てくれて、いろんな意見が集まりました。「商品を注文してからの流れが分かりにくい」とか「白菜のイラストが、白菜に見えない(笑)」とか。中には、A4用紙で何枚という意見書をくれた人もいました。そうやって、一緒に「こういうサイトにしたいね」と話し合って、一つのものを作り上げる過程がとても楽しかった。特に商品ページは、細かい部分まで一つ一つ、みんなで考えたし、栽培方法やレシピの原稿もスタッフたちが書いてくれたものなので、思い入れがあります。
一方で大変だったのは、商品入力です。一つの品目・品種の中にも規格や値段の違うものがありますし、商品写真も、一品種に何種類も必要で、一枚一枚、手作業で画像データを加工してもらいました。私も他の社員も、それぞれ仕事を持っている中ですから、きつかったと思います。でも私自身はこの仕事を通して、部署間のチームワークの大切さや効率的な仕事の進め方、何より、みんなが力を合わせればすごいことができるんだと改めて知り、本当に良い経験でした。間違いなく自分自身の糧になっていると思います。
アイプリコムさんは、どんなことも本当に素早く、丁寧に対応してくれました。急がされることもちょっとありましたが(笑)おかげでサイトの完成も早まったと思います。
注文通りに応じるだけでは本当のサービスとはいえない
──サイトの公開は6月末予定とのことですが、今後の抱負をお聞かせください。
店長のブログとかレシピ集もやりたいし、スタッフとは、「一方的な情報発信だけでなく、お客様の声を集めて、双方向のコミュニケーションがとれるようにしたいね」という話をしています。
もう一つやりたいのは、お客様が商品を選ばれる時、お住まいの地域によって、今が育て頃の品種が分かるような機能です。工業製品と違って、タネというのは季節のものですから、その地域や気候にそぐわないものもあるんです。それを、単純に「注文が来たから送ります」というのは、あまり親切じゃないですよね。もちろんその年によって気候や温度の傾向も違いますから、そこが難しいんですけど。
これから、このサイトを運営していく中で、価格のこととか、流通面やアフターサービスなど、いろいろな課題も見えてくると思います。そこは、あくまでチャレンジという位置づけですから、ここで得られた顧客の動向や問題点をしっかり分析して、顧客満足度を高めていくことが、今後につながっていくんだと思います。
「たねえらび.COM」の、ここに注目!
- イラストを多く盛り込んだ、優しい色遣いのサイトデザインが、フレンドリーな雰囲気を作り出している。企画商品をPRするバナーや商品検索機能など、スムーズに買い物ができる工夫も随所に。
- 商品紹介のページでは、栽培適期表や「育てやすさ」の5段階評価を設けるなど、「育てる人」目線のサイト作りを心がけた。サイト構築は、操作性の高い日本製のオープンソースパッケージ「EC CUBE」を使用。
- 大和農園のタネづくりへの理念や取り組みを紹介する「タネづくり物語」では、営業・開発・研究スタッフへの取材をもとに、同社ならではの強みとこだわりをアピールしている。
株式会社大和農園グループ プロフィール
事業内容 | オリジナル野菜の育種・種子生産・卸売販売、園芸農産種苗の通信販売 |
---|---|
住所 | 奈良県天理市平等坊110 |
電話 | 0743-62-1182 |
代表者 | 吉田 裕 |
創立 | 大正9年 |
※本事例についての記載内容は、すべて作成日時点のものです。