ステンレスパイプ工業株式会社
2014年5月1日作成
競争激しい業界を展望しオーダーメイド製造に注力。一新したホームページでビジネスチャンスをつかむ！
Partner Interview
代表取締役 大西 正捷
1938年大阪市生まれ。立命館大学理工学部機械工学科を経て
ステンレスパイプ工業入社。1989年、代表取締役就任。経営に
おいては常に「下意上達」を旨とし、“会社は、従業員あっての
もの”がモットー。趣味はドライブ。「あらゆる物を通せる、幅広い
用途がステンレスパイプの魅力。どんなご要望にも挑戦して
みせます」
新事業をより推進するにはホームページの刷新が不可欠
──ステンレスパイプ工業様には、６年前に弊社でホームページを製作させていただきました。今回のリニューアルの背景をお教えください。
弊社は創業以来、プラントや造船向けの大型ステンレスパイプ製造を行ってきました。これまでは規格品がメインでしたが、近年は「特品」といって、ステンレスパイプから派生した加工品の製造・販売に力を入れています。通常の鋼管に工夫と手間をかけ、より付加価値の高い商品とするものです。
ここ数年、国内の競合他社とは低価格競争になってしまっていて、材料費は高騰してもパイプの価格に転嫁できないというジレンマがありました。一方で既製品における市場は頭打ちの状態で、これは違った角度から打開策を見出していかねばならない、どこもやっていないことをやらねばならないと、以前から考えていたのです。
そこで今、我が社の特品部門によるオーダーメイドというサービス、お客様目線で「ステンレス製品なら何でも作ります」という企業姿勢を全面的にアピールしていこう、と。そのためには、ホームページの刷新が不可欠でした。
リニューアルをお願いできるのは、アイプリコムさんだと当初から考えていました。印刷物からのお付き合い、信頼関係がありましたし、うちの会社の雰囲気もある程度分かってもらっていますから。
──今回のサイト制作に関して、お感じになったことは。
私は、今申したような大きな方向性を決定して指示しただけで、あとは制作担当者が円滑に進めてくれました。貴社のデザイナーやライターの方々と、非常に良好な関係を築けたと聞いています。取材や写真撮影はスムーズに進められたようで、その良い雰囲気がホームページにも反映されているのか、写真もテキストも、とても良く出来ている。私も２度、取材してもらいましたが、私たちが伝えたいことを汲み取って、よく形にしてくれたと思います。ページのデザインも、とても良いですよ。
一つ難題だったのは、弊社に多数あるオーダーメイドの製造事例をカテゴライズする作業でした。顧客要望に応じた受注生産なので、製品の種類がものすごく多岐にわたります。それらを、サイト上で誰もが分かる形で分類するのは簡単でない。ですが、そうして自分たちのやってきた仕事を整理するのは大事で、業務管理の面だけでなく、お客様に弊社の製造実績をＰＲする上でも、いずれ必要な作業でした。今回、商品分類の枠組みを作ることができ、サイト制作が、自らの仕事を改めて見直すことになるのだと思い知りました。
「オーダーメイド」を切り口に様々な顧客と関わっていきたい
──社内の皆さんの反響はいかがですか？
サイトの公開前に、幹部を集めて内容を確認したのですが、誰もダメ出しをしない（笑）皆、気に入ってくれたんでしょう。新しいサイトの変貌ぶりに驚いたようです。社員たちには私から「ええの出来てるから、見といてや」と言いました。実際、私たちができること、やりたいことを考えて作ってくれ、本当に良いものが出来たと思っています。
サイトの刷新は、会社として「新しいことをやっていくんだ」「元気出していこう」という意思表示です。社員は内心、びっくりしてるんじゃないかな。意気込みを感じていると思います。それともちろん、弊社事業の対外的なアピールでもあります。ずっとホームページが古いままだと、会社への不信感につながりますから。
──今後、このホームページをどう活用していきたいとお考えですか？
おかげさまで、すでに新しいサイトからのお問い合わせがたくさん来ています。その内容も、以前と違い、明らかにオーダーメイド寄りに変わってきている。この前は「お寺の釣鐘、出来ませんか」なんてのもあったからね（笑）。今まで聞いたこともないような引き合いです。でもその中から、ビジネスの新しい展開が生まれるのでないかと期待しています。いろいろなことに当たってみたいし、営業にも「今までと同じ所を回っていてはダメだ」と言っているので。
当社はどこのメーカーにも属さず、どこの下請けでもない、自由に動ける存在です。その強みを生かして、「オーダーメイド」という切り口から様々なクライアント、エンドユーザーと関わっていきたい。今回のホームページが、そのフックとして力を発揮してくれればと思います。同時に、ホームページでつかんだビジネスチャンスを広げるには、カタログなどの紙媒体も重要。そちらも今後、充実させていくつもりですので、ぜひ力を貸してください。
ステンレスパイプ工業株式会社ホームページ
トップページ。ヘッダ部はパイプの画像を大胆に並べることで、ステンレス鋼管専門メーカーとしての存在感を表現した。また製品や工場現場の画像を多用し、同社の業態や強みを視覚的にアピール。青・白のカラーリングは堅実性・清潔感といったイメージを与えた。
「製造事例」のページ。多種多様な製造実績を閲覧でき、その技術力・商品開発力をクライアントにアピールする。また、CMS（コンテンツマネジメントシステム）により事例の追加・更新が容易に行える。
ステンレスパイプの製造工程を、動画で分かりやすく紹介する。自慢の大型造管機がフル稼働し、長尺鋼管が作り上げられてゆく様は圧巻。製造設備の充実ぶりを閲覧者に伝えるには、文字や画像よりも、動画が最も適したコンテンツと言える。
ステンレスパイプ工業株式会社 プロフィール
| 事業内容 | 各種ステンレス溶接鋼管の製造・販売 |
|---|---|
| 住所 | 大阪府堺市美原区木材通4-16-8 |
| 電話 | 072-361-2882 |
| 代表者 | 代表取締役 大西 正捷 |
| 設立 | 昭和29年5月 |
※本事例についての記載内容は、すべて作成日時点のものです。
