日輝通商株式会社
2015年3月1日作成
ビジネスを世界に拓く、海外事業を柱に─「5年後」のビジョンを見据えたサイト刷新。
Partner Interview
代表取締役 永渕 裕一
1967年福岡市生まれ。福岡大学理学部卒。環境衛生関連の企業に約11年勤めた後、平成16年9月に日輝通商株式会社を設立。業務においては特に「顧客との直接面談」を大切にし、多忙な中も自ら各地の工場を回り得意先との積極的なコミュニケーションを欠かさない。尊敬する人物は孫正義（ソフトバンクグループ創業者）。趣味はゴルフ。
商品を見せるばかりが会社のＰＲではない
──今回のサイトリニューアルの経緯を改めてお聞かせください。
弊社は平成二十年頃に前のサイトを立ち上げました。当時は我々の業界でサイトを持っていた会社はあまりなかったと思います。反響もそれなりにあって、問い合わせが入ったりパレットが売れたり。でもだんだん周りの業者もサイトを作りだして、今では大半の企業が当たり前のようにホームページを持っていますよね。
そこで、うちもまた以前のようにサイトから問い合わせを増やしたい、他と差別化したいと考えた時、これはもう自社でやる領域を超えてるな、と。そんな折にアイプリコムさんを紹介していただきました。
ホームページといえば、私が新入社員の頃、他の社員が自分らでサイトを作っていたのを思い出します。そこから行政や海外など、新しい客層からアプローチがあったようです。当時は確かホームページなんて一部の大手企業しか持っていなかった。そんな経験があるから私自身、インターネットに期待するものが大きいのかもしれません。
──神戸や大阪にもサイト制作会社が数多くあると思いますが、奈良の弊社にご依頼いただいた決め手は？
営業の方の提案が的を射ていたからです。私は、サイトに必要なのは「自社の商品をどう見せるか」だとばかり考えていたのですが「もっと会社を、社員さんの姿を出しましょう。業界の人なら商品は見なくても分かる。貴社をＰＲするには、そこで働く人の姿に興味を持つものです」と教えられたのがとても納得でき、印象に残っています。
ただ、社内では大反対を食らいまして…みんな例外なく「自分はいい。もっと商品を」と。私自身、前のサイトには嫌だと言って出ませんでしたから（笑）みんなの気持ちもすごく分かる。でも最終的には私の考えを理解してくれました。
──新しいサイトで表現したかったことは。
まず、私たちが扱っている廃プラスチックは、今までは廃棄物扱いで処理費を払って捨てられていた物です。それを弊社はリサイクルして価値を創り出し、販売している。こういった仕事のことを広く知っていただきたいです。それとアピールしたいのは全国各地の工場ですね。規模や設備といったハード面は、同業各社の中でもしっかりしている方だと思います。
それともう一つ伝えたかったのは、弊社の新規事業について。現在弊社には「プラスチック事業部」と「海外事業部」があります。前者は実績もあり、数年先を見据えた事業展開の方向性が固まってきています。海外事業では、中国やほかの諸外国に、日本の良質な日用雑貨や家電製品などを知ってもらい取引をしていくのが当面の目標です。
会社の方向性をよく理解して作ってくれているのが分かった
──新サイトの出来栄えはいかがですか？
私たちが伝えたいことと実際に出来てくるサイトとのギャップがないか、という心配はあったのですが、制作のスタッフさんと打ち合わせを重ねて、手直ししながら、最終的には本当にいいものを作ってもらえたなと思います。
特に柱の２事業について弊社の考えをよく理解してもらえたのが良かったです。現状はほぼプラスチック事業が主力ですが、将来を見据えて、あえてサイト上では両者五分五分のボリュームで表現しよう、と提案してくれたのも貴社からでした。海外事業らしいグローバルな側面も出ていると思います。やっぱり自分たちで作っていた以前のものと比べると、プロが作ると違いますね。
──今後の展望をお聞かせください。
このサイトは、弊社が５年後「こうなっていたい」というビジョンを表現したものです。国内はもちろん、アジアの人にももっともっと多く見てもらいたいと思います。
そういえば、「ホームページ変えたんだね」と、今の取引先からよく言われます。こちらから「変えた」とは言っていないのに。これから取引を始めようとする相手をサイトで調べるのは分かるんですが、取引して何年も経つ所でも、何か情報が欲しいと検索する中で、無意識に取引先とか同業他社のことを見るものなんだなと。これはちょっと意外でしたね。
良いサイトが出来ましたけど、今後も更新して、時代に合わせて作り変えていきたいですね。プラスチックの関連用語集を作りたいし、事例紹介やブログなんかも月に１〜２回更新していけたらいい。そうしたことを続けていけば、会社自身が成長していくんだと思います。
日輝通商株式会社ホームページ
http://www.nikki-tsusho.co.jp/
トップページのデザインは方形をダイナミックに配し、同社ロゴにある青・オレンジの2色を基調とした。プラスチック事業・海外事業の二軸を鮮明に打ち出している。スライドショーの写真は永渕社長もお気に入り。
「取扱商品」のページ。廃プラスチック・中古機械の買取事例や販売中商品を掲載する。CMS（コンテンツ・マネジメントシステム）の導入により、サイトの専門知識がなくても情報の追加更新を容易に行える。
「スタッフ紹介」では総勢10名のスタッフを紹介。撮影や取材には協力的に応じていただいた。その人となりや仕事への思いを通して、閲覧者に社風を伝え同社の存在をより身近に感じてもらうのが狙い。
日輝通商株式会社 プロフィール
| 事業内容 | 廃プラスチック類のリサイクル・販売、中古機械の買取・販売、海外向け通販、輸出入代行業務ほか |
|---|---|
| 住所 | 兵庫県神戸市中央区海岸通2-2-3-4F |
| 電話 | 078-326-7081 |
| 設立 | 平成16年9月 |
※本事例についての記載内容は、すべて作成日時点のものです。
