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七海水産株式会社

2010年4月1日作成

七海水産ホームページイメージ

活魚も情報も、鮮度が命 海の男のWeb戦略、いま船出

藤本 高司

Partner Interview
専務取締役 藤本 高司
1975年、奈良県生まれ。2000年七海水産入社。活魚の買い付けや販売、営業を行う。趣味は野球。「七海水産は、常に一番の魚屋でありたい」がモットー。

他の業者とは違う「七海水産ならでは」をお客様にもっとアピールしたかった

──今、奈良の水産業者で、ホームページやインターネットに力を入れているところはないと言っていい状況です。ホームページを作ろうと思われたのはなぜですか?

七海水産「旬海」ページ

うちは中央市場の中で「仲卸」を行っています。産地から卸業者を通ってきた魚を買って、それを小売店から料理屋、スーパーに販売するのが仲卸です。それで、うちの会社や魚のことを、末端のお客さんにも知ってほしい、もっとアピールしたかったというのがきっかけです。
また、七海水産は仲卸だけでなく、「旬海」というチェーン店で小売もやっているので、それも多くの人に知ってもらえたら、と。他の水産業者とは違う、七海ならでは、というのを見てもらいたいと思いました。
うちの強みは、魚に関するものは全て取り扱っていることです。よそやったら、生の魚なら生の魚だけ、塩干物なら塩干物だけ、冷凍なら冷凍と、普通は市場の中で分かれているんですが、うちは全部やっている。あちこち買いに行かなくていい。みんな揃う。そういうことを知ってもらいたい。何でもありますよ、と。
僕自身はパソコンは、5~6年前までは、使い方もよ知らんかった。他のホームページ見るくらいしかやってなかった。だけどこの5年くらいで、我流やけど使い出したら、便利やなと。それでいろいろ考えて、自分の会社もちゃんとしたいと思った。
あと、やっぱり、水産情報を早くお客さんに届けたい。サイトを見てもらったら「今日はこんな魚が入ってる」「今日は安いな」とかいうように。今までは、お客さんが店に来ないと分からなかった。ネットだと情報の早さが全然違います。パソコン見てもらえれば分かる。
他にもアイプリコムさんからは「ホームページでは、こういうことができる」ということを色々聞かせてもらって、分からないことも丁寧に教えてもらいました。

──社内の皆さんの反応は?時期尚早でないか、などの声はなかったですか?

反対のようなものは、特になかったですね。ただそれは、まだみんなホームページがどんなものか分かっていなかったからやと思う。社長でも、いきなり「ホームページ作ったら、物売れるんか?」(笑)という世界ですから。とりあえず、出来ることからコツコツやっていこう、という話をした。社長は「まあ、やったらええやん」と。
社員たちでも、パソコンに興味のある子らは何人かいて、見たり使ったりしてるけど、年いった人は、なかなかね。

七海水産イメージ

携帯電話で、店の最新情報を発信。そんなこと、今まで思いもしなかった

──ホームページ作成にあたって、苦労されたことは。

そうやねえ、一番大変だったことは、小売店の人たちの写真を撮ること。20店舗くらいあって、それを全部撮ろうと思ったら、なかなか店まで行かれへんから、皆が集まる時間を取ったり、でもなかなか揃わなかったり。「俺の携帯、メールアドレスないわ」「そんなん、ありえへんわ」とか(笑)。まあ、何かしようと思ったらね、色々と一人一人にしてもらうのは大変です。
逆に楽しかったのは、動画撮影でカメラまわしてる時、人がしゃべってるの見て「おもろいな」と。こういうことは、今までしたことがなかったから。
流れ的には、パッと簡単に作成できると思ってたけど、何かしようと思ったら時間かかるもんやな、と痛感しました。初めてのことやから。でも、思っていたような感じにはなったんちゃうかな。

七海水産の仕事

──その動画は大変好評だと聞いていますが、新しいホームページの出来栄えは、いかがですか。

携帯電話で、それぞれのお店の売り場をリアルタイムでアップできるのは画期的ですね。そんなことは今まで思いつきもしなかった。普通は、小売店の情報は広告、チラシだけで、こちらからお客さんにアピールすることができなかったんですけど、これからは自分たちから店をアピールする人が増えてくれたらいい。しかし、その良さを分かってもらうまでには時間がかかると実感しています。これからです。仕組みがあっても使わなければならない。お客さんがホームページを見て「今日、見たんやけど」という声を聞いたら、また気持ちも変わると思うんですけど。
また、ホームページを通して、地元の人たちにも七海水産のことを知ってもらえる。うちは奈良出身の人が多いんですが、そういうことが分かれば会社に親しみを持てるでしょう。社員の顔が見えるというのは、いいことだと思います。さらに、自分たちの仕事の様子とか理念が動画で公開されていますが、見る人がだんだん増えてきたら、出てる本人もちょっとずつ「見られてるんやな」と、やる気になってくると思います。
僕の一番お気に入りは……小売の店長の写真かな(笑)。ああいう形で見ることはないですから。店舗の外観写真を、という話もあったのですが、七海水産のブランドとは違うし、絵が面白くない、ということで、こうなりました。

ウェブの良さが分かれば、みんな動き出す。これからです

──これからホームページをどう活用していきたいか、お聞かせください。

まずは、今できたホームページを運営していくのが基本。そこから、商品を売るにしても、今までしなかったこともやっていけるんじゃないかと思う。ホームページによってブランド力が高まれば、スーパーの営業でも生きてくる。
また、新しいお客さんへの会社案内やリクルートにも活用できるんじゃないかと。毎年、新卒の子が何人かくるんですが、「うちの会社はこういうのや」というのを分かってもらえる。何かにつけて使えると思うんです。
また、これはアイプリコムさんから頂いたアイデアなんですが、例えば、その日残った「売り切り商品」の情報を、毎日時間を決めて、お店が携帯からアップしましょう、と。「○○3パック限り」とか。それをお客さんが見て「買いに行こうか」となるように。店長たちには「毎日夕方何時にアップしてくれ」とお願いする。時間を決めないと、みんな、なかなかやらない。これは面白いので、ぜひ会議にあげてみたいと思っています。
社員の中からは、まだあまり積極的な動きはないけれど、誰かがやり始めたら、みんな動くと思う。1回や2回説明しても、なんのこっちゃ分からない。続けて啓蒙していく。ええもんや、便利や、というものが分かれば、やる。それがなかなか分からないから、そこを進めていかねばならない。

七海水産ホームページの、ここに注目!

http://www.nanamisuisan.jp/

七海水産株式会社 プロフィール

住所 奈良県大和郡山市馬司町642-2(奈良県中央卸売市場内)
電話 0743-58-4773
設立 2000年9月
資本金 3000万円
代表取締役 藤本 英二

※本事例についての記載内容は、すべて作成日時点のものです。

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