かつらぎクリニック
2011年2月1日作成
開院5年の節目、地域医療における自院の役割を再認識したホームページ制作。
Partner Interview
医療法人友愛会 理事長 沢田 泉
1962年、奈良県御所市生まれ。奈良県立医科大学医学部卒業。同付属病院、済生会御所病院勤務を経て1995年に沢田医院勤務。2006年、かつらぎクリニックを開設。現在、医療法人友愛会理事長、沢田医院院長を兼任。趣味は釣り、天体観測など。
地域医療を担う者として、自分たちのサービスをＰＲしたい
──貴院のホームページをリニューアルされた経緯と、目的をお聞かせください。
今年、開院5周年を迎えるかつらぎクリニックは、おかげさまで地域の方々からご信頼を頂き、たくさんの患者様をはじめ、ご利用者様から良い評判を頂けるようになりました。
一方で当院は、人工透析の専門性のみが強調され、内科など一般の診療に関しては敷居が高いと感じる方もあるようでした。私共は、国内でも有数の透析施設を備えているだけでなく、地域に身近な「かかりつけ医」でもあることをアピールしたいとも思っていました。そこで今後は、当院が他のクリニックとどう違うのか、どんな医師がいて、どんな医療や介護を提供できるのか、ということを皆様に知っていただく必要があると感じたのです。
他の診療所のホームページでは、診療内容や受付時間以外のことはあまり詳しく書かれていませんでした。そこで私たちは、内容を濃くして、総合病院のホームページのようにしっかり作ろう、医療と介護も含めた地域医療として、日常から幅広く提供してきたことを、きちんとPRしようと考えました。それには以前のサイトでは力不足だったため、リニューアルを行ったという次第です。
制作をお願いしたアイプリコムさんは、地元で長く仕事をされている実績もありましたし、営業の方がこまめに来られていたことも信頼できました。また、サイト構築の提案書が非常に納得できる内容でした。検索エンジンやサイトアクセスの分析結果をもとに「こういうアプローチをすれば必ず、こうなります」と的確に示していただき、ここに任せておけば大丈夫だ、と確信しました。
──サイトの制作で最も心を配ったことは？
誰のためのサイトか、ということの定義が難しかった。「地域に根ざした、誰にでも分かるサイトを」という思いと、「医療者として、もう少し専門的に書くべきでは」という思いがあり、内容の密度や表現の仕方、言葉遣いなど、最後まで悩み続け、何度も原稿を作り直しました。アイプリコムさんにもずいぶんご苦労いただきましたが、最終的には、どんな方にも「よくやってるな」と思っていただける内容に作りこめていると思います。
アイプリコムさんには、深夜や休日でも原稿を返していただくなど、制作への熱意を感じました、スタッフの皆さんはとても親切でチームワークが良く、無理な要望にもスピーディーにこたえてくれました。
役立つ医療情報が豊富な「何度も見たい」サイトが理想
──制作して良かったと思えることは？
原稿作成の過程で、スタッフと議論を重ねることで、医療理念や方針といった、一番大切な部分を共に見つめ直す機会が生まれました。それだけでも、サイトを作る意味があったと思います。介護サービスに関するページを作る作業が、当院がデイケアや訪問リハビリに取り組んでいることの意味を、皆で再確認するきっかけとなったと思います。
現在、外来受付にモニターを置いて、ホームページを見られるようにしています。患者様が診察券をお渡しいただく時などに自然と目に入るので、そこからスタッフとの会話も生まれるようです。今回、サイトを刷新した目的の一つにあったのは、地域医療の一環として、ホームページを活用した、地元の皆様への医療情報の発信や、双方向のコミュニケーションを行いたい、ということです。それが少しずつ形になりつつあるのが、うれしいですね。
──今後、このサイトをどう活用していきたいとお考えですか？
まずは良いサイトが出来ましたので、今後はもっと内容を充実させたい。地域医療というのは守備範囲が広くて、皆様の健康のために気をつけていただきたいことは、たくさんあります。それらをサイトの中にちりばめていき、皆様が予防の意識をしっかり持たれた上で、何かあったら当院に来ていただきたい。私たちは「病気のことで心配があれば、どんなことでもご相談ください」というスタンスですので。
また、インフルエンザワクチンなどの接種についても、多くの方は行政の発信する情報に頼っているのかもしれませんが、そういう時にも役に立つサイトでなければならないと思います。あるいは、もっと深い医療知識のあるページがあっても良いかもしれません。
偶然にこのサイトを見つけた人が、風邪の予防や透析のことなど、勉強になる情報を手に入れ、「お気に入り」に登録し、その後も時々立ち寄って情報源にしていただける、そんなホームページが理想です。それには日々情報を更新し、充実させていかねばなりません。ホームページは、一度作った後も進化させていくものですから、そこは努力が必要、これからだと思っています。
かつらぎクリニックホームページの、ここに注目！
http://www.katsuragi-clinic.asia/
- トップページには、クリニックの内外観や医療設備の写真をスライドショーで展開、初診の患者に安心感を与える。また、診療時間やQ&A集、感染症情報など、患者がすぐ知りたい情報を見やすく配置した。CMSによりタイムリーな情報更新が可能。
- 各ページのタイトルやサイトナビゲーションは、一般のユーザーが迷わず欲しい情報にたどり着け、かつ医学的に誤りのないものにするため検討を重ね、サイト完成間際まで見直しがなされた。
- 「地域の皆様に、クリニックの顔が見えること」を目指した本サイトは、医師・スタッフ紹介のページやスタッフブログを設置。当院が開催する、地域住民向けイベントの情報案内も行い、コミュニケーションの活性化を図る。
医療法人友愛会 かつらぎクリニック プロフィール
| 診療科目 | 内科・小児科・デイケア |
|---|---|
| 住所 | 奈良県葛城市北花内616-1 |
| 電話 | 0745-69-0801 |
| 院長 | 西野 俊彦 |
| 創立 | 平成18年7月 |
※本事例についての記載内容は、すべて作成日時点のものです。
